今年も残りわずかとなりましたね。
私にとってこの1年は自分自身への理解を深めて受け入れるということがメインテーマだったかなと思います。
身体へのアプローチだけでなくカウンセリングなども色々受けたり、毎日の瞑想とヨガを習慣にできたのは大きかったです。
そして、本当に多くの方々に支えて頂いて無事に生きてこれたのだなーと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
どうぞよいお年をお迎えください☆
施術者にとって一番大切なのがプレゼンス(在り方)だと思っています。
同じ技を受けても施術者の状態によって全く違う反応が起こりますし、タッチをしないで見守るだけでもはっきりとした変化が起きることがよくあります。
それではなぜ私はテクニックを学び続けているのかと言うと、好奇心を刺激し続けるためです。
異なるテクニックによって様々な側面からクライアントさんと関わることができ、生命に対する関心が深まり続けています。
そして関心や好奇心を持って集中している状態が、‘今ここ’に根ざしている、質の高いプレゼンスだと私は思うのです。
2011年からロルフムーブメントのトレーニングを定期的に受講している中で、身体に動きが生まれることの恩恵を実感しています。
'動き’といえば、ロルフィングトレーニングのユニット3の講師、モニカが「生きることは動くこと」と言っていたのを思い出します。
動物は生きている限り動き続けています。呼吸、血流、内臓、姿勢を保持する筋肉などは無意識下でも働いていますよね。
逆にいえば動きが無い部分が増えてくるにつれて不具合が生じてくるということです。
ロルフィングでは過去の衝撃などがきっかけでフリーズしている部分を解放したり、意識しにくい部分に意識を向けられるようにサポートをし、身体全体が動きに参加してくるように働きかけます。
その結果、例えば背骨の動きであれば、屈曲・伸展、側屈、回旋の3種類の動きがバランス良く起こるようになって、なめらかに気持ち良く歩けるようになったりします。
そして動きの質が高まることが、生きている質が高まることにつながっているのだと感じます。
身体が楽に気持ちよく動くようになるにつれて、ただ歩くのが楽しくなったり、気持ちが軽くなったり、フットワーク良く様々な事に挑戦してみたりして、生活の質が変わったというフィードバックをよく頂きます。
動き⇒生命力が引き出されるのをみると、施術者をやってきて本当に良かったなと思います。
ロルフィングは楽でキレイな姿勢を実現することがよく知られていますが、動きの質を変える効果にも優れています。
構造(姿勢)は機能(動き)の蓄積であると言われます。つまり習慣的な偏った動きのパターンが筋膜の固着となって姿勢のバランスを崩してゆきます。
逆に動きの質がきめ細かく洗練されていくほど身体は自由になってバランスを取り直し、姿勢が美しくなります。
きめ細かい美しい動きにとって大切なのは、深層の筋肉が働ける状態になっていて、身体全体がまんべんなく連動しながら動けることだと思います。
身体の70%は液体で出来ていると言われていますから、それらが滞りなくスムーズに流れながら動く状態をイメージしていただくと、美しい動きのイメージと重なるのではないかと思います。
このように考えると、バレエを難しく感じる原因の1つは動きの型が決まっていることなのかな、と思います。形を作ろう思うとスムーズな動きの流れが止まってぎこちなくなってしまうのですね。
1つ1つのポーズの精度を上げていくことも大事ですが、踊る時に別個のポーズのつなぎ合わせではなく、動きの流れの結果としてポーズが現れるように意識を変えてみると動きの質が変わりますよ。
そして動きの流れは身体の中だけに留まりません。土台を安定させてくれる重力は地球の中心から始まっているし、空間に向かって伸びていけば周りの空気の流れに影響を与えます。
意識を変えることで動きの質がどう変わるか、探究してみると楽しいですよ♪
最近ロルフィングを始められたクライアントさんから「強制的な働きかけが一切無いのにしっかりと変化する。こんなことが可能だなんて思わなかったです!」といったお言葉をよく頂いています♪
日々施術をしていると当たり前になってきて何となく忘れていましたが、私もロルフィングに出会った時、全く同じように思ったことを思い出します。
初心を思い出させてくださるクライアントさん方、いつもありがとうございます☆
自分の欠点を知ってそれを埋めるように努力を重ねる、治療家や先生に正して貰う、そんなことが自分を高める方法としては一般的ですよね。
ロルフィングなどのボディワークは、欠点に対処するよりも、本人が気づかないけれど制限になっている緊張や狭くなっている知覚等を解放して自分の中にある本来の力を発揮できるようにサポートします。
元々持っている良い部分にフォーカスするので変化が根本的で着実だし、なによりも自分の潜在能力や可能性の大きさに気づくことが大きな自信になります。
その新たな自信が予想もしなかったような大きな変化に導いてくれることも多くみられます。
ちなみに、私はバレエのバーレッスンやヨガでは注意したい点や挑戦したいテーマなどに沿って自分を客観的に見つめつつ、身体の中により効率的な回路が生まれるよう気を配っています。バレエのフロアレッスンやオイリュトミーなどでは音楽や振りに対して身体がどう反応してくるのかを見つめつつ、生まれて来る動きを邪魔しないでのびのびと表現するよう意図を持っています。
どちらが良いということではなくて、フォーカスする部分を選べると成長できる幅が広がるなぁと実感しています。
自分を高めたいと思って努力を積み上げている人達に、ロルフィングで新たな可能性を開いて頂きたいなぁと願っています☆