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RolferYui

Author:RolferYui
吉祥寺、表参道でロルフィング、クラニオセイクラルワーク、ソマティックエクスペリエンシングなどボディワークをご提供しているアドバンストロルファー青山結です。
ボディワーク、ダンス、瞑想などを通して、人間の可能性を日々探求しています。
お一人お一人の身体に耳を傾け、その人本来の輝きにつながるお手伝いをすることが大きな喜びです。

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キャロルの個人セッション♪

2014.09.15 22:51|受講の感想
昨年以来お待ちかねの、キャロルの個人セッション♪
‘背骨の捻じれの解放とコアサポートの充実’といういつものリクエストをして、でもとにかくコンタクトを楽しみたい!と伝えてセッションスタート。
前回はしっかりと筋肉を捉えてほどいていくようなセッションでしたが、今回はスペースを与えられて動いてくるのを待つようなバイオダイナミクス的なセッションになりました。

少し離れた所からキャロルに見守られているだけで、身体がほどけてゆく所があったり、逆に今まで気になっていなかった所が気になり出したり。
仰向けで尾骨と恥骨へのタッチから始まって、背骨に沿って丁寧なワーク。
なかでも手根管と肘への優しいタッチが横隔膜や肋骨周り、肩や首をダイナミックに解放していったのが面白かったです。
私の側湾には腕が大きく関わっているので、そこに時間をかけてくれたようです。
右の肩甲骨と背骨の間に否定的な感情が湧いてくるとひきつれるように痛む部分があって、側湾へのワークではそこにダイレクトに圧を加えたり、そこに触れようとしたけど刺激が強すぎるので止めたりということが何回もありました。
が、今回の肘と手首へのタッチが優しくより深く作用して、いつも痛む部分がいつの間にかほぼ完全に解放されました!
どこまでも優しく本質的でパワフルなタッチ、すごいなーと思いました。

セッション後に、キャロルが「yuiのワークはとってもdeepでembryotic(胎児の初期段階の)だった。」と言っていました。
ロルフィングのセッションでよく感じるような筋膜系のつながりやリリースも感じましたが、より繊細なうねりのような動きを感じたり、宇宙空間に浮いているような感覚になったり、思考がほとんど停止した深い神経系のリラックスを感じたり。
身体の芯からジワジワと温かくなり、セッション後もしばらく続きました。
生命の源を垣間見たようなセッションで、身体の変化はじっくりとしばらく続きそうな感じです。

明日からは、キャロルのマニュピレーション・ワークショップ!
キャロルの透明感溢れるピュアなエネルギーを浴びつつ、Embryoticな手法を沢山学んで来たいです♪

ソマティックエクスペリエンス④

2014.09.10 23:20|受講の感想
有志ロルファー団体アウトリーチーズの発起人、三浦正貴さんと10月のWSの打ち合わせ&SE練習。
‘目を休める’ワークショップをやりたいな!と2人でほぼ同時に思ったので、ツインリードで行うことになりました。

WSの内容が殆ど固まったもののタイトルは全く定まらずに、とりあえずSE練習へ。
私がデモで体験した、「ちょっと改善したいこと」をテーマにするのが気に入っていたので、付き合ってもらいました。
だって神経系が落ち着いて、身体が整って統合されて、その上日常生活でちょっと困っていることも解決しちゃうなんて、一石三鳥じゃないですか。

私は「整理整頓がな~んか苦手」というテーマ。
お互いにロルファーでもあるので、身体への感覚とか統合への意識とか共通項が多くて、安心して深い部分まで探究できたセッションでした。左右の視界の広さや質感の違いと両肩のバランスが良くなって、肋骨まわりや首が楽になりました。

セッションの最後には箱や額縁など四角いものへの興味が増えていたことが興味深かったです。
そういえば、幼少期に片づけしなさい!と怒られたのと共に片づけ用の四角いカゴや、机の引き出しの映像が記憶に残っています。片づけることが嫌いな上、強要されて嫌々従ったというのも苦手意識に拍車をかけていたのを思い出しました。

翌日には、自分自身が頑張っていると思いたいが為に、シンプルなことをゴチャゴチャにするパターンがあるな、という気づきがありました。もしかしてゴチャゴチャを好む自分がいるのかも?それは手放します!
セッションとの因果関係は分りませんが、こんなタイミングで気づいたということが興味深いのと、ちょっと落ち着いたら大掃除をしたい気持ちになっています♪

セッション前に2人で考えていたWSのタイトル案を、セッション後に見てみたら「ひどいね~」という一致した意見に。神経系が落ち着いていないって、こういうことなんだな、と。
恥ずかしくて言えませんが、正貴さんはダジャレなの?本気なの?という感じ、私はフワフワと大げさでテーマからズレてました。
ネーミングのセンスとか感性にまで影響を与える、SE。
すごいです!

ソマティックエクスペリエンス③

2014.09.08 22:38|受講の感想
SEトレーニング期間中に、アシスタントのデニスからSE個人セッションを受けました。通訳ありだとセッション料金が1.5倍になってしまうので、通訳無しで。久々の英語はどれくらい通じるのだろう?と思って、トレーニングの休憩時間にデニスに色々話しかけてみたら、自分のバックグラウンドとかクラスの感想やトラウマ体験までペラペラとしゃべっていました。
デニスの人間に対する温かい思いやりと深い好奇心が伝わってきて、言葉は不自由でもジェスチャーや他の言い回しを使って自分の気持ちを伝えたい!という情熱がどんどん湧いてきて驚きました。

個人セッションもすばらしかった!
良い距離感をみつけてお互いに向き合って座っただけで、自分が安心感につつまれているのをしっかりと感じることができて、直ぐに扱って欲しいテーマを身体がアピールし始めました。
背骨が右側に回旋して行き、左の耳の奥が痛いような再編成されるような感覚に気づいていると、デニスに「それって落下したことある人の特徴だけど、落下したことある?それを扱ってみたい?」と聞かれました。
2歳頃に椅子から落ちて唇を縫う怪我をしたのは気になっていたテーマの1つなので大喜びです!

身体の感覚に意識を向け、身体が今やりたい動きに従っていると、背骨がどんどん回旋してお尻や脚の筋肉が緩んでいって、座っていた椅子からとてもゆっくりと落ちていく動きが自然と出てきました。
デニスは緊張している身体の部分にタッチしてリラックスするのを助けてくれたり、ゆっくりしたプロセスを辛抱強く丁寧に見守ってくれました。
当時は自分で出来ることは何も無くあっという間に顔から落ちたわけですが、セッションでは瞬間毎に身体がやりたい事を全てやって、必要なサポートはプラクティショナーから全て貰いながら、新しく安全な落下を体験し直しました。
優しく見守られながらフワフワの毛布の上にゆっくりと着地した時の満たされた感覚は何とも言えないです。
じんわりと温かい感情が湧いてきて涙が流れました。

セッション後はすごく深い部分からリラックスしていて、食欲は滅多に衰えないのですがランチもそこそこに爆睡しました。
日常生活に戻っても、身体に対する信頼感が増したように感じています。

プラクティショナーにとって一番重要なのはプレゼンスだな!とあらためて感じたセッションでした。

ソマティックエクスペリエンス②

2014.09.07 22:14|受講の感想
今回は日本で4回目のSEトレーニングなのですが、初めての宿泊セット型でした。
三浦海岸へ徒歩5分のトレーニング会場のホテルに宿泊し、朝は海岸を裸足で散歩したり瞑想や呼吸法を行って、のんびりと朝食を取ってからトレーニングに参加し、夕食の後は3人部屋の海が見える広いリビングでまったりとクラスのシェアとか人生相談。温泉にゆっくり浸かって早めに寝る、という神経系にとって理想的な7日間でした。
私は何かを学ぶ時に身体に落とし込むことが一番大切だと思っていますが、自分一人でも経験したことが無いくらいの神経系の落ち着きで、初対面の人達の中で十分にくつろげるというのは、とても貴重な体験となりました。

クラス3日目にはデモのモデルをやらせていただきました。自分の内面を皆の前にさらけ出すのは勇気のいることで、3日目の朝にようやく機会があったらやってみようという気持ちになれたのですが、講師のラエルには、「yuiが一番前の席に座った時に今日はデモを受けてくれると思ってた」と言われました。さすが!

SEのセッションは、まず自分の資源(リソース)とつながって、それを広げて、問題や課題をほんの少しだけ感じて、それが身体の中で自然にプロセスされるのを待ちます。そうすると神経系全体のバランスがより良い状態に変わり、問題や課題に対して完了したと感じられるようになったり、より落ち着いたり力強くいられる自分に気づきます。
それがSEセッションの基本で、トレーニングが進むにしたがって扱うテーマが深刻で複雑なものになっていくようです。

デモでは、「少しだけ改善したいこと」がテーマで、私は朝早く起きるのが苦手という軽いテーマを扱ってもらいました。実は朝起きることが問題なのではなく夜遅くなっても仕事をダラダラ続けてしまうことが問題だと判明し、多すぎる仕事にNOと言えることが自分にとって大きなリソースになることが分りました。
テーマに関する会話は少しだけで、ほとんどの時間は身体の感覚に意識を向けて自然に起こる反応をトラッキングすることに費やされます。それでも課題に関する深い洞察が得られたのはとても興味深かったです。
セッションは優しくユーモアに溢れたもので、自分の中心にくつろいでいられる感覚と周囲の見え方が大きく変化しました。
もともとのテーマは軽いものでしたが、’NOと言えること’は私にとっては深い問題と直結していて、全ては根元でつながっているのかな、と思いました。
早起きに対する苦手意識も軽減しましたよ~。

今回のトレーニングで一番大きかったのは、自分の身体の中にすでに問題を解決できる力があると実感できたことです。
ボディワークに出会ってから、身体への信頼を取り戻すという作業を一貫して行っているのだな、と思います。

ソマティックエクスペリエンス①

2014.09.06 23:14|受講の感想
8月に身体からトラウマにアプローチする手法であるSE(ソマティックエクスペリエンス)を学びはじめました。
年2回のトレーニングを3年間続ける必要があるので随分考えましたが、学び始めて本当に良かったと思っています。自分自身にもセッションの質にも大きな変化を与えてくれるだろうと確信しています。

SEはロルファーでもあるPeter Levine博士が、すべての動物に備わっているトラウマをリセットする仕組みを利用してトラウマに対処する方法です。
例えばシマウマがライオンに襲われて逃げ切ることができなかった場合、’凍りつき反応’が起きて全身が硬直し麻痺した状態になります。食べられても痛みを感じないで済むし、野生動物は動かなくなった動物をそれ以上傷つけないようにプログラムされているので、隙をついて逃げることができるかもしれません。
凍りつき反応の後に逃げのびることができたシマウマは安全な場所で全身を震わせて滞ったエネルギーを放出し、その後は何事もなかったかのように日常に戻ることができます。
つまりトラウマを受けた時に起こる凍りつき反応は、生き延びるための最終手段でありとても有効なツールなのです。

人が身の危険を感じて、それに対して戦うことも逃げることも出来なかった場合、野生動物と同じように凍りつき反応が起きます。
人が野生動物と異なるのは、危険が過ぎ去っても、知性が邪魔をしてエネルギーを解放する自然な働きが起きにくいところです。その時感じたかった感情ややりたかった動きなどを放出して完了させるのではなく、何事もなかったかのように抑え込んでしまう。そうすると、過剰に高ぶった交感神経とそれを抑え込む副交感神経が衝突した状態が続き、エネルギーを消耗してゆきます。

SEでは、トラウマは出来ごとの中にあるのではなく、神経系の中にあると考えます。神経系が高ぶった状態で固定されているのに対して、身体の中で大丈夫なところ(リソース)とつながりながら、プロセスがゆっくりと確実に進むのを助けて、正常な神経系のバランスに戻るのを促します。
今生存しているということは、私達はトラウマよりも大きな存在です。すでにトラウマを扱えるだけの力をもっているけれど、ただその力とつながれていないだけです。その力とつながれるように助けるのがSEセッションです。
トラウマの出来事自体にフォーカスするのではなく、身体の自然な機能がプロセスするのを助けるというところがとても優しくて効果的だと感じています。