ラカンの精神分析理論でレヴィナス哲学を読解しようとする本。
「他者と死者」
私の世界は私の偏った五感が知覚している固有の世界。それならば他者とどのように世界を共有し、他者とどのように出会うのだろうか。
ずっと持っていた問いに対するヒントを色々受け取りました。
他者と主体は同時的に生起する、未知のものを持たない孤独な私を根源的に揺り動かすために切迫してくるのが「絶対的に他なるもの」としての他者である、などなど。
’存在する・しない’ではない領域、’全体性と無限’をここまで知的に解明したこと。
その動機が、ホロコーストを生み出した西洋思想の最深部【「実体化された邪悪な存在」を自分の外部に指定して世界を説明しようとする「私」の存在論的構造そのもの】を放棄する切実な必要性だと知って、深い部分にガツンときました。
哲学ってあまり現実的ではないことをこねくり回している印象があって興味がわかなかったのですが、この本は面白かったです。
時間意識や善性についての考察も面白かった~
「他者と死者」
私の世界は私の偏った五感が知覚している固有の世界。それならば他者とどのように世界を共有し、他者とどのように出会うのだろうか。
ずっと持っていた問いに対するヒントを色々受け取りました。
他者と主体は同時的に生起する、未知のものを持たない孤独な私を根源的に揺り動かすために切迫してくるのが「絶対的に他なるもの」としての他者である、などなど。
’存在する・しない’ではない領域、’全体性と無限’をここまで知的に解明したこと。
その動機が、ホロコーストを生み出した西洋思想の最深部【「実体化された邪悪な存在」を自分の外部に指定して世界を説明しようとする「私」の存在論的構造そのもの】を放棄する切実な必要性だと知って、深い部分にガツンときました。
哲学ってあまり現実的ではないことをこねくり回している印象があって興味がわかなかったのですが、この本は面白かったです。
時間意識や善性についての考察も面白かった~